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保育士求人のホームページ活用〈2:事例と文例〉
2023/04/21
本シリーズの初回記事では、「保育士求人」に関する問題について現状の課題整理と園で行える対策についてまとめました。 今回はその具体的な方法や事例、文例をご紹介していきます。
▶保育士求人のホームページ活用〈1:課題と対策の整理〉の記事はこちら
1.保育士求人に有効なコンテンツの具体例
初回記事では保育士として働こうとする方たちがどういった情報を重視しているのかわかったので、これらを写真やイラスト、文章で積極的に伝えていきましょう。
アンケートによれば、Webサイトで実現したいことができない理由について「作成する時間がない」、「掲載するネタがない、内容をまとめるのが難しい」といったご意見も多かったので、具体案をご覧いただき当てはまりそうなものはぜひご活用いただいたり、ヒントにしていただければ幸いです。
▶保育士求人のホームページ活用〈1:課題と対策の整理〉の記事はこちら
2.働く人、関係性
保育士へのインタビューで人柄を伝える
インタビュー記事は、求職者がその保育園に就職した際に、どういったスタッフとどんな雰囲気で働くのかということを想像する材料になります。写真があると魅力が一層が伝わりますが、難しい場合はイラストなどで代用してもよいです。インタビューの質問に迷う時は、まず「保育士に伝えたいことが何か」をまとめて、それが回答になるような質問を用意すると効果的です。
- 〇〇保育園を選んだ理由・・・・園の特長、他施設との差別化できること
- 〇〇保育園の好きなところ・・・・入ってみてわかる園の魅力
- 子どもたちとのエピソード・・・・やりがい
- 趣味や休日の過ごし方・・・・人柄、雰囲気、パーソナリティー
- 他のスタッフからの一言・・・・人間関係、スタッフ間の関係性
スタッフアンケートで魅力を集める
施設内でアンケートをとり、スタッフの声を集めて魅力を伝えることもできます。
年齢構成などをイラストやグラフで表現
新規採用の割合、部門ごとの人数、年齢構成などは、割合を数値化したりグラフで視覚的に見せたりできます。年代分布などは棒グラフや円グラフが一目瞭然、グラフにするより数字で表現したほうがポジティブに伝わるものは数字にイラストを添えるなど、内容によって柔軟に表現方法を選びつつ保育士の知りたい情報を提供しましょう。
普段の様子がわかる写真
打ち合わせや休憩時間、行事の際の日常的なスタッフの様子についてこまめに撮影しホームページに載せると、自然な現場での姿を伝えることができます。
3.保育環境・方針
保育環境や方針は、保育士が知りたい情報であると同時に、保育園・こども園側もこれから採用する保育士に理解しておいてもらいたいものです。園のPRや差別化は保護者への訴求にもなります。メリットのある情報ですので、採用活動に関わらず常設しておくと良いでしょう。
保育環境
園舎や園庭、保育部屋などは、季節の変化や子どもたちの楽しそうな様子を折りまぜながら、写真や動画で表現すると伝わります。年間行事のイベント写真から保育環境がうかがえるようなもの、施設紹介として掲載するものなどが多いです。子ども含めず建物や環境だけの写真を使うほうが長期間掲載には向いていますが、季節ごとに変えることを前提としているのであれば、TOPページのスライドショーなどで大胆に見せることもできます。
サーヴで制作した事例の中からいくつかご紹介します。
TOPページのスライドショー
年間行事に施設の雰囲気がわかる写真を添える
Googleマップで園内の探索も可能
保育方針に沿った具体的な取り組み
保育方針についてはすでに掲載している保育園が多いと思いますが、具体的な取り組みなどがあれば園の特色にもなりますので、ぜひ写真や解説とともに掲載し保育士にも共有しておきたいですね。
- 自然保育の取り入れ
- 地域との交流(園庭解放、子育て講座、地域行事への参加)
- 文化的行事の取り入れ(地域の踊り、楽器など)
- 英語クラスの実施
- 高齢者との交流会
- 地元スポーツチームによる教室
- 縦割り保育
4.待遇・給与
就業環境や条件の提示で不安を軽減
派遣会社や紹介会社を経由しないとわからない情報を極力減らし、Webサイトから直接エントリーしてもらうために十分な情報をWebサイトで提供しましょう。明記が難しいものについては幅を持たせた表現などでも構わないので、できるだけ伝えます。これによってエントリーする前に抱える不安を少しでも軽減してあげることが大切です。
- 有給休暇取得日数(年間平均)
- 残業時間(月平均)
- 離職率
- 育児休暇取得状況
- 介護休暇取得状況
- 採用人数
- 有資格者割合
- 基本給、年収(〇年目の場合などの例)
- 各種手当と金額
- 賞与の月数
弊社の採用ページでは数字とイラストでさまざまなコンテンツを表現しています。
仕事量・業務内容
保育士の一日の流れを示すことで、仕事量や実務内容を伝えることができます。シフト制の説明や土日出勤、年間や月間のスケジュールなどもあるとより参考になります。 園児たちの一日を掲載している園は多くありますが、保育士募集のための情報として考えた場合、保育以外の事務作業も含めた仕事全体を理解いただく必要があるため、保育士にとっての一日としてまとめるとよいでしょう。
厚生労働省が作成した「ハロー ミライの保育士」というホームページに、保育士の一日のスケジュールが掲載されています。
5.経験不足をフォローする取組み
保育士としての就業に際して、何かしらの不安を感じている人は経験者で約56%、未経験者では約74%におよぶという調査結果があります。内容的には「労働条件・労働環境」に続いて、「保育・子育て・実習等の経験不足」となっています。
これらの不安を少しでも取り除くことができれば、その園への興味を強めてもらうことができるでしょう。労働条件については先述のとおりのため、経験不足の不安を緩和する策について、多かった内容にそっていくつか例をあげておきます。
保育士として働く際に学ぶ必要があると思う知識や技術
障がいのあるお子さんへの支援策
見た目ではわからない障害については、お子さんへの対応方法はもちろん、保護者とのコミュニケーションなども不安を持つ保育士が多いため、保育園として取り組んでいることがあればお伝えしましょう。
- 適切な加配の対応、詳しい職員の配置調整
- 発達障害のお子さんや保護者への対応指針がある
- 定期的に研修や講和などに参加できる
- 施設内に詳しいスタッフがいる
保育や子育てに関する知識、最新事情
- 雑誌や本で最新の情報を知れる環境がある
- 園内での研修や勉強会がある
- 入社してから一定期間は担当の先輩がついてフォローするようにしている
食育やアレルギーへの対応
- 国または自治体が定めるガイドラインに沿った説明会を実施している
- システム上でのアレルギー管理があり、トラブル防止策が実施されている
- 提供現場でのルールを定めて周知している
安全管理や事故防止
- 睡眠時の異常監視システムを導入している
- 誤嚥対策の保護者への周知とお願いをしている
- ヒヤリハット情報を収集し事故防止対策を実施している
各種研修
- 受講者が処遇改善等加算Ⅱの対象となるキャリアアップ研修(2023年受講必須化)
- マナーや対応スキルに関する研修
- 新人研修やメンター制度
●引用元サイト・資料
【PDF】厚生労働省 保育士の現状と主な取組(令和2年9月17日) >P19~20
【PDF】厚生労働省 出典元 保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究(平成30年度)
6.保育士のやりがい
やりがい、喜びをスタッフの言葉で
充実した時間を過ごせる職場であることを想像してもらえるよう、保育士をしていてよかったと思える体験や嬉しかった言葉などをスタッフの言葉として表現してみましょう。インタビューやブログという形で伝えるとよりリアルな言葉として響きますが、ひとことメモスタイルで以下のようにまとめてもよいです。
7.求人募集専用のエントリーフォーム
直接問い合わせて欲しい気持ちが強いのであれば、「いつでもお電話ください」だけでなく、ぜひ求人募集専用のお問合せフォームを設置しましょう。保育士が応募するまでの壁をできるだけなくすことができるだけでなく、保護者や見学者とは分けた設問を準備できます。
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