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昨今の送迎用バスの置き去り事故を踏まえ、政府は令和4年9月よりバス送迎に当たっての安全管理の徹底に関する関係府省会議を進めており、令和5年1月27日には実地調査の結果と緊急対策の進捗状況が公開されました。実地調査の結果では、調査対象施設の約2割で安全管理に関するいずれかの課題がみつかっています。

点検・調査項目を見てみますとその内容はバスに関するものに限らず、出欠の確認や情報共有に関わる内容が焦点に感じられます。今回は登園管理を行う上で、保育施設が注意すべきポイントをまとめてみました。

1.政府の緊急点検項目からみる注意すべきポイント

政府の緊急点検の項目をみてみると、保育施設全般の注意すべきポイントとしては次のようなことが考えられます。

  • 連絡がなく園児の登園がないご家庭を把握できているか
  • そのようなご家庭への連絡と状況の確認はとれているか
  • 出欠状況について情報の突き合わせと職員間での情報共有を行えているか

これらはアナログ、システムといった環境に限らず運用面での工夫が必要になってきますので、具体的にはどのような観点で見直しが必要か見ていきます。

●参考元サイト・資料〈こども家庭庁〉

保育所、幼稚園、認定こども園及び特別支援学校幼稚部におけるバス送迎に当たっての安全管理の徹底に関する関係府省会議(第5回)
【PDF】資料1 「緊急点検・実地調査について」

2.登園管理時の見直しポイント

課題と運用上の検討事項

保護者による記録ミスやICカード忘れ

登園記録簿への誤記入、ICカードなどの記録媒体忘れやタッチパネルによる誤タッチは、正確な登園状況をいち早く把握することの妨げとなりますので、運用開始時点で対策やフローを整えておきましょう。

  • 園児名の誤タッチ:保護者が気付いた場合は職員や事務員へ連絡してもらう
  • 記録媒体忘れ、機器トラブル:紙の登園記録簿の用意する
  • 登園記録簿の誤記入:園児行を1行おきに色付けするなど表の見やすさを工夫

未連絡で登園のないご家庭の把握

在園状況が不明な園児は、記録漏れなのか未登園なのか、または保護者からの欠席や遅刻の連絡が共有されていないだけなのかを速やかに把握する必要があります。

  • 登園記録簿:口頭や電話など別の手段で受けた情報との統合方法をルール決め
  • システム:在園状況が不明な園児のリストアップ化、または仕様上それが容易にわかるシステムの検討

ご家庭への確認漏れ対策

在園状況が不明な園児について、前例や思い込みによる対応抜けを防ぐためにご家庭への確認が済んでいるかを漏れなくチェックし、最終的に全園児の在園状況を把握します。

  • 登園記録簿:ご家庭と連絡が取れたかチェックする欄を設け、連絡が取れていない園児がゼロになるまで管理する
  • システム:全園児の最終的な在園状況がわかるまで入力したかのチェックを実施する。または仕様上不足がある場合は、状況不明園児をリストアップし印刷するなど、システム以外の方法で全ご家族への確認までを確実に行うフローを検討する

登園情報の突き合わせに時間がかかる

アナログ対応の場合、登園管理簿や出席簿、ホワイトボード、電話連絡など複数の情報を統合する必要があります。この作業に時間がかかると、在園状況が不明な園児の割り出しにも遅れが出てしまいます。情報を一元管理化することは職員の負担軽減にもつながりますので、システム導入を検討することをお勧めします。

色分けで確認漏れを防止 「園-SiEN〈登降園管理〉」

在園状況が一目瞭然

サーヴの園-SiEN 〈登降園管理〉は、園児・職員の時間管理、延長料金の集計や保護者の請求管理が行えるシステムです。

画面にあるように「連絡がなく未登園(または打刻漏れ)」は白で表示され、登園が水色、欠席が灰色といったように園児の登園状況が一目瞭然です。白の園児について確認をとりつつ状況を更新していけば、登園状況が不明な園児のチェックと対応を漏れなく行えます。

園児の在園状況を色で表示
在園状況確認のイメージ(園-SiEN 出席状況画面)

情報を正確に把握できる環境を整える

登園管理の情報は在園状況の把握や延長保育料の集計などに活用されます。これらの情報を正確に管理することは、園児の安全確保や保護者との信頼関係の構築にもつながってきます。情報の管理をスムーズに行えるように、園内全体で確認をとりやすい環境を整えていくことが必要です。

3.システム導入後の運用が大事

政府によるシステム導入支援の動き

政府はバス事故後の緊急対策として「こどもの安心・安全対策支援パッケージ」を推進しています。その中で以下のように掲げており、システム導入における有用性を示しているといえるでしょう。

(2)登降園管理システムの導入支援(文部科学省・厚生労働省計上)
幼児の登降園の状況について、保護者からの連絡を容易にするとともに、職員間での確認・共有を支援するための登降園管理システムの導入に必要な経費を支援
(事業者負担:1/5)

昨今は補助金制度などの拡充により園業務のシステム化を行う施設が増えてきています。職員の業務負担に悩まれている施設はシステムの検討をされてみてもよいでしょう。

●引用元 サイト・資料〈こども家庭庁〉

【PDF】資料2 「「こどものバス送迎・安全徹底プラン」の進捗について」 P10

ヒューマンエラーは運用ルールでカバー

しかし、令和4年9月にバス事故が起きてしまった園では、登園管理システムや保護者アプリを導入していたにも関わらず事故が発生しており、原因は業務フローの中での確認不足や思い込みが重なった結果とされています。

システムは業務を効率化し職員の負担を軽減してくれますが、システムだけですべてが完結するわけではありません。業務を行うのは人であり、こうした事故を未然に防ぐためには万が一のケースを想定し適切な対応を準備しておくことが重要です。

送迎用バスの置き去り防止に役立つ安全装置

また、ヒューマンエラーによる送迎用バスの置き去り防止のため、安全装置のガイドラインが作成され、適合した安全装置リストが政府より公開されました。保育所やこども園などの送迎用バスの運行施設は公開されたリストを確認していただき、事故の未然防止に向けて取り組んでいきましょう。

●参考元 サイト・資料

子ども家庭庁 送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリストについて
国土交通省 送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン(2022.12.20)

以上、登園管理のポイントについてまとめてみました。
SERVEでは登降園管理システムのほかに保護者との欠席連絡サービスなども取り扱っておりますので、興味がありましたら製品サービスページもぜひご覧ください。運用に関するご相談もお気軽にお問合せください。

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